全国の恋人たち(17) 中国地方にいる恋人たち

夏みかんの恋人

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山口って夏みかんいっぱい採れてたっけ?ピンとこなかったので調べてみると産地ベスト3は熊本、鹿児島、愛媛だった。

統計表一覧 政府統計の総合窓口 GL08020103

※平成18年までの統計しかなかった

そうだよなあと思っていたら、日本で発見されて栽培されるようになったのが山口の萩だったようだ。詳しくはここ→萩夏みかんセンター

ただ、最近は甘夏みかんが幅を利かせているようで、同じく萩みかんセンターのサイトにあるPDFによると

夏みかんは萩を象徴する果実ですが、従来の夏みかんはほとんど甘夏みかんに変わっています。夏みかんは全国で見ても萩でほんの少ししか作っていないため絶滅寸前です。

ということのようだ。存続を懸けた戦いが恋人を生み出している。

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裏はこうなってて、原材料名や賞味期限を書いたシールは、シュリンク包装の上から貼ってあった。シュリンクをはがすまえに撮った。

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販売者はやまぐち寶楽庵というところ。

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中を開ける。

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あれ?これ丸い!そういえば他の恋人たちは本家にならってどれも四角いものばかりだった。例外は面白い恋人だが、あれはラングドシャクッキーではなくて、ゴーフルだったから丸いのが自然だった。この恋人はラングドシャクッキーでありながら、丸い。

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味はちゃんと夏みかんの匂い。夏みかんフレーバーも自然で、さわやか。好感が持てる。和歌山の恋人よりちゃんとみかんの味わいがする。

岡山の恋人

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大阪の恋人を源流に全国に広がる長登屋系の恋人。めっちゃ好きじゃけん♥︎って広島弁の印象が強いなあ。でも実際岡山弁もそうなのだろう。岡山は損してると思う。 

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それぞれみんな表情がいいね!割とアメコミ感がある。

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倉敷の町並みだろうか。通常の長登屋系だと四隅の飾り罫になにかワンポイントのあしらいがあったりするのだが、ここにはない。岡山だから果物系があってもよさそうなものだが…。

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ここも長登屋フォーマットに則ったつくりだが、販売者は長登屋でなくタナベというところ。

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箱裏面の問い合わせフリーダイヤルは長登屋系恋人共通の番号だ。

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これも長登屋系共通。

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桃太郎で色もピンク使っているんだから、そこはピーチ味でしょうと思うのだが、普通のホワイトチョコだった。詰めの甘さが悔やまれる。そもそも外箱に桃の絵が描いてあってもよかった気がするのだが、描かなかったのはピーチ味だと誤解されかねないからかもしれない。その代わりにこういうものもある。

白桃の恋人 

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渋谷のドン・キホーテだったかで出会った恋人。全国のお土産が県別に分けられていて、岡山のコーナーにいた。

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箱の裏。長登屋系ではないので、問い合わせ先は異なる番号が記載されている。販売者は…

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あれ?京都の会社になっている…岡山じゃない。ドン・キホーテ仕入れ担当の分類がなってなかったということか?

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箱の中身はクッキーじゃなくて、白桃クリーム餅だから真空パックされていた。

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ああ、これはまずい。長登屋系の恋人も、たまに食べるとおいしく感じるときがあるのだが、この味ははっきりとまずいと即答できる。餅の中の白桃クリームがかなり人工的で、これはちょっと受け付けないな。

島根の恋人

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これも長登屋フォーマット通りに仕上げられた島根の恋人。

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出雲大社の御利益が縁結びなので、ひとつめのハートマークは水引になっている。

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これは松江城か。松江城は実際見たとき、思ったより黒かったのが印象深い。飾り罫の隅にはカニがいる。岡山の恋人にはこのワンポイントがなかった。

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そして出雲大社。こちらの隅にはシジミ?ハマグリかもしれないが島根だからシジミか。島根は意外と岡山よりビジュアルで見せる名物が多い。

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フリーダイヤルはほかの長登屋と同じ。

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販売者は長登屋ではなく中浦食品。

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このあたりは味も含め共通だ。シジミエキス入れましょう!とかの発想は求められていない。

ふくの恋人

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山口には夏みかんの恋人はいたけれど、長登屋系の恋人がいないかというとそうではなくて、ふくの恋人がいる。「山口の恋人」じゃないのは、田中の恋人とか鈴木の恋人とか具体的な人名が浮かびそうだからかね?「ふく」は地名ではなくて、フグのこと。

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下関の恋人でもなく、ふくの恋人。旅の思い出とともにまぶたの裏に浮かぶのは、人間の恋人ではなく、フグのつがいのイメージだ。人間の恋人だとセンチメンタルな旅情っぽい感じが出てくるのだが、どうしてもそうならない。

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関門海峡秋吉台が、長登屋系恋人にしてはめずらしく、イラストは単色ではなく4色カラーでプリントされている。そのへんにこだわった結果、飾り罫の隅には名物のあしらいなし。山口でフグ以外となると…なかなか思いつかない部分もあるので、仕方ないのだろうか。

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フォーマットは長登屋だけれど、販売者は大光物産。代表の名前が入っているのがなかなか新鮮だ。

箱表面にはI♥︎YAMAGUCHIとはあるけれど、ぱっと見山口県であることがわかりにくいと思っていたら、

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側面にのみ山口と漢字で入っていた。ふくって言われても何県の恋人なのかわかんない!と言われるかも…と最終的に不安に思った担当者が、印刷直前にここだけ無理矢理入れ込んだような印象を受ける。

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裏面。長登屋系共通のおんなじ問い合わせ先だ。

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箱の中は定番長登屋系が貫かれたデザイン。1mmも変わってない(はず)。

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中身も同じなんだろうなあと暗い気持ちで食べたのだが、他の恋人より心持ちチョコが厚めだった。そんなこともあるのかと思って2枚目を食べてみたが、たまたま1枚目がそうだっただけっぽい。ちょっと残念。

  

 

カープの鯉人はすでに紹介済み。

全国の恋人たち(16) 再び東海にいる恋人たち

静岡の恋人達

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なぜか静岡の恋人は1人でなく複数形だ。

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デザインでわかるように、これもほかの全国の恋人と同じ長登屋によって作られたものだ。だがおそらく登録商標の関係で、いつもの「静岡の恋人」のネーミングは使用できなかったと思われる(いや、そもそも白い恋人に対してどうなんだという意見もあるわけだが)。

※しずおかの恋人という商標が長登屋以外から出願されている

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/all/top/BTmTopPage#

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 そういう場合、長登屋は琵琶湖の初恋とか初恋路線に舵を切っているが、これは複数形であることでそのくびきから逃れようとしている。

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富士山だけでなく、隅にはウナギがあしらわれている。

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こっちの隅にあるのは茶葉かな?それにしても右の絵も左の絵も富士山だな…。もはや開き直りとも思える頑固さを感じる。

裏の画像は取り忘れた。

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複数形にしている以外のトピックは存在しないので、個包装のデザインも他の恋人と共通バージョンだ。

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そうなると形も味も、いまひとつな長登屋系恋人のいつものパターンになる。

 

飛騨の恋人

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これも長登屋の定番スタイルの恋人だ。

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販売者は長登屋だが、所在地は下呂市。だが下呂の恋人ではない。

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いつもならI❤︎HIDAになるところ、ハートの部分にはなんかいる。

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これ、さるぼぼだと思われる。さるぼぼとは飛騨地方に伝わる人形で、もっともスタンダードなものだと、顔に目鼻口がないので

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このような姿をしている。このイラストではキューピッドみたいになってるな。語源は「猿の赤ん坊」だからなのか、さるぼぼは子宝とか安産のお守りになっている。さらにピンクのさるぼぼは恋愛運がアップするとかいうことらしいので、そこからのキューピッドなのだろうか?

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で温泉に浸かるさるぼぼ。飛騨→温泉の連想が個人的にはすぐピンとこないのだが…。たしかに飛騨高山温泉ってあることはあるのだけれど。

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裏の問い合わせは長登屋系の恋人共通のものだ。

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さるぼぼみたいなキャラクターが描いてあるからなのか、ちゃんと個包装はオリジナル仕様。全国の恋人見慣れると、オリジナル仕様なだけでうまそうに見えてくる。

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ただそれは期待だけで、本家よりもいまひとつないつもの長登屋系恋人の味。

飛騨の恋人(再び)

飛騨の恋人は別バージョンもある。

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ラングドシャクッキーではなくて、チョコクランチだ。これまで紹介してきたものでは、宮崎の初恋というのがある。それは宮崎の恋人のアナザーバージョンというか代用品だったりする(恋人の代用品といえば↓)


The Who - Substitute

だがこれは飛騨の初恋にはならなくて、飛騨の恋人のままだ。区別を設けない、どっちも本気の二股モードなのか?

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問い合わせ先も共通。

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販売者は当然長登屋だ。

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紙の包装紙にプリントしてるパターンなので、紙をはがすと箱は真っ白だった。

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なかはちょっとお上品なデザイン?というかこれは宮崎の初恋とまったく同じ…?

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開けてみるとやはり宮崎の初恋と同じだ。このホワイトチョコをかけた処理も同じ。

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くるくる回してみたけど全然変わらない。味は甘さ控え目でそう悪くないと思わせるのは、チョコクランチには本家がおらず、比較対象がないことが関係しているはず。

飛騨の恋人(さらに再び)

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…すみません…まだいるのでもう少し付き合って…。これは3人目の恋人だ。そうなると3股なわけで、実際はなにかと大変だよね。これもラングドシャではない。チョコスティッククッキーとある。

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これも長登屋が販売しているが、それぞれの恋人で長登屋の後のアルファベット3文字が微妙に異なっている。また、商品センターとある電話番号は、長登屋系恋人共通の番号になっていない。調べたら長登屋札幌工場の番号だった。これはわざわざ北海道で作ってるのか…?

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開けるとでっかいプチプチで覆われていた。

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…風味とソフトな歯ざわりを大切にしております。

そのため割れやすくなっておりますが…

そんなに割れやすいんだ…。かなり気を遣っている感はある。

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っていうか割れてるな。この恋人は繊細すぎるな…蒲柳の質ってやつだろうか?それともメンタルが弱いとかそういう系だろうか?

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割れてないのを手に取る。

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そもそもこの形だから割れやすいのかもしれない。

飛騨の恋人(駄目押し)

さらに4股だったことが判明。

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今度は生クリームキャラメル。さるぼぼも合掌造りの家もデザインのモチーフは変わらない。以前取り上げたものでは、日光の恋人で同じこの6角形のフォーマットが採用されていた。

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電話番号はいつものフリーダイヤルじゃない。長登屋の番号のようだが、生キャラメルだと生ものだから苦情の電話が多くてフリーダイヤルにしないとかそういうことだろうか?日光の恋人はフリーダイヤルだったけれども。

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日光の恋人と中身は同じ。

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長登屋系でも生キャラメルだと普通にいける。ラングドシャクッキーより全然いいと思う。