集めはじめてわかることなのだが、恋人系のお菓子の一大勢力となるのが長登屋になる。長登屋とは愛知県の会社で、全国15カ所に拠点を持ち、各地でお菓子のお土産を販売している。
Wikipediaによれば「各種キャラクターを扱った商品の開発にも力を入れており、特にサザエさんを使用した商品の販売は同社が独占している。著作権を保有する長谷川町子美術館と3年かけて交渉した末、契約を交わしたといわれている」という会社で、「名古屋のほか東日本を中心に全国各地にも長登屋またはナガトヤと称する会社があるが、それらは各地にあった事業所を法人化した子会社である」とのこと。
日本全国に恋人を作っているという意味では、プレイボーイのような会社といえる。
商品は全国バラバラだが、販売者はすべて長登屋(もしくはナガトヤ)。
追記(2016.3.26)長登屋についてはこちらにもう少し書いた。
大阪の恋人
これが長登屋系のスタンダード。白地に青の文字、その土地の方言と名所のイラストが入っている。
個包装はこうなっている。「大阪の」はなく、「KOIBITO」、「Langue do chat」の表記しかない。
本家白い恋人よりも小ぶり。本家より若干しっとり感に欠ける。大きさを比較してみると、
こんな感じだ。白い恋人はクッキーからはみださんかのようにチョコがあったけれど、長登屋系はチョコの量は控えめだ。
通天閣の恋人
これも長登屋系。大阪の恋人と対になっている。さすがに大阪で2種類作っているので、これは中身のホワイトチョコがストロベリー味になっており、差異化を図っている。
箱を開くと大阪の恋人と区別がつかない。「KOIBITO」、「Langue do chat」しか書いてないのは全国で使い回しているのであろうことがここで想像できる。
ここも区別がつかない。しいて挙げれば、ストロベリー味のチョコレートが入っているので赤いところが透けて見えるぐらいか。
道頓堀の恋人
これは長登屋系ではない。大阪のなかで必死に住み分けを図っている姿がいじらしい。
味はみたらしチョコ味。面白い恋人もみたらしクリームが使われていた。「関西限定」も目立つようにしてあるのは、面白い恋人と吉本興業との和解条件のなかに、「面白い恋人は関西圏だけで販売すること」という条件があったことも関係しているかもしれない。damasaretato omotte tabetemi!とアピール。
個包装は箱のイメージを踏襲。
小ぶりな丸形。ラングドシャクッキーは本家に近く、割とうまい。ただ、このみたらし味を許容できるかの問題。個人的にはみたらし味はそれほど好きではないので…面白い恋人もみたらし部分は許せない。