1976年、白い恋人から始まった歴史は、2010年に面白い恋人を生む。製菓業に何のこだわりもなかった吉本興業は、関西人のノリだけで何の悪気もなくそれを作り上げたが、日本のあちこちではもっとしたたかに恋人たちが作られていた。全国の恋人たちを眺めると、吉本興業がいい意味で最も何も考えていなかったように思え、本家の石屋製菓に訴えられたのは現時点で吉本興業のみだったという事実はとても皮肉に感じる。
ぼくの出会った全国の恋人たちについてまとめてみたい。
オリジナル。0系。
北海道土産を選ぶときの安心感。
ラングドシャクッキーからはみ出んばかりのホワイトチョコ。 おいしい。ラングドシャクッキーがパサパサしておらず、しっとり。
石屋製菓からのクレームを受け、外装デザインを変えた後のもの。
こんな感じで売っていた。
もはや、名前がちょっと似てるかな〜とかのレベル。全国に大量に発生している恋人たちは、ほぼ長登屋というところがからんでいるものなので、中身も白い恋人とほぼ同じホワイトチョコをラングドシャクッキーで挟んだものなのだが、面白い恋人はみたらしのクリームをゴーフレットで挟んでいる。
白い恋人のように四角くなく、丸い。
挿入されているリーフレットは
ゴーフレットとみたらし、いずれも関西発祥であることに触れている。石屋製菓の激怒にかかわらず、(外身はまるパクリだが)中身は似せないでおこうという配慮がほんのり感じられる。