全国の恋人たち(35) まだまだ東北にいた恋人たち

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東北にいる恋人はすでに2回記事にしているが、まだ紹介してないものをまとめる。

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 福島ピーチの恋人 

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以前、大阪ピーチの恋人大阪バナナの恋人を紹介しているが、これらはフィーチャーしている果物と大阪に直接の関係がない。キャッチーでお菓子の形に落とし込める果物としてバナナと桃が候補に上がっただけだと思われる。が、この恋人は福島にいるので、そこは違和感がない。堂々と地元代表の顔としていられる。前述の大阪の2人が

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こういう外見だったのと比べると、なんというか…すれてない上品な育ちをしてきたことがうかがえる。

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裏返したところ。

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販売者のところを拡大した。郡山銘販とある。ここは全国でお土産お菓子を売る長野の会社タカチホの営業拠点となっているところのようだ。

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包装紙をはがしたところ。

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外見など、一見上品なおしゃれ感を醸し出しているが、

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気を抜くとこのあたりでボロが出てしまう。いや、それともこれは80年代のファンシーリバイバルなのか?

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でもここはちゃんと上品なんだよな。

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ラングドシャクッキーではなく、まんじゅう。ここも上品な色づかい。

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中は桃のあんが入っている。ただ、味は大阪ピーチの恋人とさほど変わらず、あまりおいしくない。桃の産地をうたっているのに、桃のジューシーさは足りず、ちょっと悲しい。

蔵王の恋人

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大阪の恋人を源流とする、長登屋系恋人のひとり。他の恋人は単色イラストのデザインで済ますことが多いのだが、こちらはフルカラーの写真を使用している。樹氷御釜蔵王にはこれしかアピールできるものはないし、他に何が必要なのか?と言わんばかりに堂々としている。上の「I ❤︎ ZAO」のハート部分は、スキーヤーの描くシュプールでかたどっている。写真撮った後、蔵王の恋人のルビのあたりにゴミが付いてる…と思ったのだが、

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よく見るとスノーボーダーだった。

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裏は問い合わせのフリーダイヤルの番号(0120-223110)を含めて、長登屋系恋人に共通のもの。

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今回は販売者もしっかり長登屋。全国同じ長登屋系デザインでも、大阪や東京あたりは販売者も長登屋だったりするのだが、他地域では販売者が違うケースが多いのだ。

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なので中もしっかり全国共通。

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味は見た目も含めて全国共通。山形だからさくらんぼ味とかあるだろ!と思うのだが、さくらんぼの恋人はすでに別に存在する

庄内の恋人

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山形の恋人、というのが見当たらない。でまあ代わりに観光地的な蔵王には恋人がいる。だけど蔵王宮城県にもまたがっているわけで、蔵王山形県を代表されるのはどうだろう…みたいな、山形県でも主に日本海側からの意見が反映されて生まれた(すべて想像)のがこの恋人だ。庄内といえば個人的には即身仏の印象があるのだが、それ以外に定番の観光地が思い浮かばない。米どころとかさくらんぼのことは思い出すが、具体的な名所となると…湯殿山麓呪い村…?

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なのでパッケージは単色で庄内の自然のイラストが描かれるのみ。シンプル。具体的にどこのイラストなのか、ちょっと検索したところではよくわからなかった。

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裏面はこれまた長登屋系恋人共通仕様。ライバルの蔵王の恋人と互角の戦いをしている。

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とはいえ、販売者は長登屋だから蔵王の恋人と全く同じ。争っているかに見えて実はグルだった的なやつだ。

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中を開けても変わり映えはしない。

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加えて味も同じ。さくらんぼの恋人がすでにいるから、意地でもさくらんぼ味にしてやるものかということなのだろうか?

庄内の恋人(ふたたび)

あまりシンプルすぎた庄内の恋人だが、隠し球を持っていた。それがこれだ。 

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庄内の恋人はひとりではなく、ふたり存在していた。このラングドシャクッキー&生クリームキャラメルのコンビは、日光の恋人飛騨の恋人などすでに紹介してきた。飛騨の恋人にいたっては、コンビどころかカルテットだったりするのだが…。
ただ、庄内の恋人が日光や飛騨と違うのは、あしらわれているイラストの扱いだ。日光と飛騨は、ラングドシャクッキーの恋人で使われていたイラストの一部をそのまま流用して、いかにも間に合わせのようにデザインされているのだが、生キャラメルの庄内の恋人は、生キャラメル独自のイラストを使用している。

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販売者は同じ山形の長登屋だった。ただ、商品の問い合わせフリーダイヤルの番号が違っている。4人いた飛騨の恋人もそれぞれ番号が違ったりしていたので、焼き菓子の番号とか生菓子の番号とか種類で分けているのかもしれない。

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生キャラメル系恋人、中は他と同一仕様だ。

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わざわざ包み紙には、「Caramel」とだけ印字されている。しかしこれ必要か?

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味はそれほど悪くない。ラングドシャクッキーのほうの庄内の恋人と、本家の白い恋人の味の差は結構あるが、この恋人と花畑牧場の生キャラメルの差はそこまで広くない。

恋人はなまはげ

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秋田の恋人はすでに存在しているが、そもそも「秋田の恋人」とは具体的に何者なのか?という真摯な問いを突き詰めたうえで生まれたのがこれだ。全国にいる他の恋人たちは、ロマンティックな旅情をかき立てるイメージだけの存在でしかなかった。あくまで抽象的で、お土産屋で手に取った人がそれぞれの恋人を思い浮かべられるような配慮がなされていた。が、
その恋人候補に秋田県代表として名乗りを上げるとするなら誰がいいだろう?

なまはげしかいないでしょう!
みたいな企画会議が行われた結果、晴れてなまはげが選ばれたはず(もちろん想像)。

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裏面。

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販売者は鼎家。秋田でも男鹿市の会社ということで、なまはげといえば男鹿半島みたいなイメージを裏切らないところはちゃんとしている。

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開封してみた。これはなまはげらしからぬ落ち着いた感じ。

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ハート形でストレートに愛情をアピール。だがその愛情の対象はなまはげだ。

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これはラングドシャクッキーではなく、塩チョコクッキーだった。クッキーよりはチョコ感があり、口溶けもよく、適度な塩気がありこれはおいしい。なまはげを全面に押し出さず、もう少しおしゃれなパッケージにすれば…とも思うが、なまはげで町おこし!とか考えているならこれでいいのかもしれない。箱の裏面に「冷蔵庫にて冷やしますとより一層美味しくお召し上がりいただけます」とあったが、これは冷やすとうまいやつだ。試さずに全部食べてしまったが。