静岡の恋人達
なぜか静岡の恋人は1人でなく複数形だ。
デザインでわかるように、これもほかの全国の恋人と同じ長登屋によって作られたものだ。だがおそらく登録商標の関係で、いつもの「静岡の恋人」のネーミングは使用できなかったと思われる(いや、そもそも白い恋人に対してどうなんだという意見もあるわけだが)。
※しずおかの恋人という商標が長登屋以外から出願されている
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/all/top/BTmTopPage#
そういう場合、長登屋は琵琶湖の初恋とか初恋路線に舵を切っているが、これは複数形であることでそのくびきから逃れようとしている。
富士山だけでなく、隅にはウナギがあしらわれている。
こっちの隅にあるのは茶葉かな?それにしても右の絵も左の絵も富士山だな…。もはや開き直りとも思える頑固さを感じる。
裏の画像は取り忘れた。
複数形にしている以外のトピックは存在しないので、個包装のデザインも他の恋人と共通バージョンだ。
そうなると形も味も、いまひとつな長登屋系恋人のいつものパターンになる。
飛騨の恋人
これも長登屋の定番スタイルの恋人だ。
販売者は長登屋だが、所在地は下呂市。だが下呂の恋人ではない。
いつもならI❤︎HIDAになるところ、ハートの部分にはなんかいる。
これ、さるぼぼだと思われる。さるぼぼとは飛騨地方に伝わる人形で、もっともスタンダードなものだと、顔に目鼻口がないので
このような姿をしている。このイラストではキューピッドみたいになってるな。語源は「猿の赤ん坊」だからなのか、さるぼぼは子宝とか安産のお守りになっている。さらにピンクのさるぼぼは恋愛運がアップするとかいうことらしいので、そこからのキューピッドなのだろうか?
で温泉に浸かるさるぼぼ。飛騨→温泉の連想が個人的にはすぐピンとこないのだが…。たしかに飛騨高山温泉ってあることはあるのだけれど。
裏の問い合わせは長登屋系の恋人共通のものだ。
さるぼぼみたいなキャラクターが描いてあるからなのか、ちゃんと個包装はオリジナル仕様。全国の恋人見慣れると、オリジナル仕様なだけでうまそうに見えてくる。
ただそれは期待だけで、本家よりもいまひとつないつもの長登屋系恋人の味。
飛騨の恋人(再び)
飛騨の恋人は別バージョンもある。
ラングドシャクッキーではなくて、チョコクランチだ。これまで紹介してきたものでは、宮崎の初恋というのがある。それは宮崎の恋人のアナザーバージョンというか代用品だったりする(恋人の代用品といえば↓)
だがこれは飛騨の初恋にはならなくて、飛騨の恋人のままだ。区別を設けない、どっちも本気の二股モードなのか?
問い合わせ先も共通。
販売者は当然長登屋だ。
紙の包装紙にプリントしてるパターンなので、紙をはがすと箱は真っ白だった。
なかはちょっとお上品なデザイン?というかこれは宮崎の初恋とまったく同じ…?
開けてみるとやはり宮崎の初恋と同じだ。このホワイトチョコをかけた処理も同じ。
くるくる回してみたけど全然変わらない。味は甘さ控え目でそう悪くないと思わせるのは、チョコクランチには本家がおらず、比較対象がないことが関係しているはず。
飛騨の恋人(さらに再び)
…すみません…まだいるのでもう少し付き合って…。これは3人目の恋人だ。そうなると3股なわけで、実際はなにかと大変だよね。これもラングドシャではない。チョコスティッククッキーとある。
これも長登屋が販売しているが、それぞれの恋人で長登屋の後のアルファベット3文字が微妙に異なっている。また、商品センターとある電話番号は、長登屋系恋人共通の番号になっていない。調べたら長登屋札幌工場の番号だった。これはわざわざ北海道で作ってるのか…?
開けるとでっかいプチプチで覆われていた。
…風味とソフトな歯ざわりを大切にしております。
そのため割れやすくなっておりますが…
そんなに割れやすいんだ…。かなり気を遣っている感はある。
っていうか割れてるな。この恋人は繊細すぎるな…蒲柳の質ってやつだろうか?それともメンタルが弱いとかそういう系だろうか?
割れてないのを手に取る。
そもそもこの形だから割れやすいのかもしれない。
飛騨の恋人(駄目押し)
さらに4股だったことが判明。
今度は生クリームキャラメル。さるぼぼも合掌造りの家もデザインのモチーフは変わらない。以前取り上げたものでは、日光の恋人で同じこの6角形のフォーマットが採用されていた。
電話番号はいつものフリーダイヤルじゃない。長登屋の番号のようだが、生キャラメルだと生ものだから苦情の電話が多くてフリーダイヤルにしないとかそういうことだろうか?日光の恋人はフリーダイヤルだったけれども。
日光の恋人と中身は同じ。
長登屋系でも生キャラメルだと普通にいける。ラングドシャクッキーより全然いいと思う。