全国の恋人たち(16) 再び東海にいる恋人たち

静岡の恋人達

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なぜか静岡の恋人は1人でなく複数形だ。

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デザインでわかるように、これもほかの全国の恋人と同じ長登屋によって作られたものだ。だがおそらく登録商標の関係で、いつもの「静岡の恋人」のネーミングは使用できなかったと思われる(いや、そもそも白い恋人に対してどうなんだという意見もあるわけだが)。

※しずおかの恋人という商標が長登屋以外から出願されている

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/all/top/BTmTopPage#

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 そういう場合、長登屋は琵琶湖の初恋とか初恋路線に舵を切っているが、これは複数形であることでそのくびきから逃れようとしている。

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富士山だけでなく、隅にはウナギがあしらわれている。

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こっちの隅にあるのは茶葉かな?それにしても右の絵も左の絵も富士山だな…。もはや開き直りとも思える頑固さを感じる。

裏の画像は取り忘れた。

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複数形にしている以外のトピックは存在しないので、個包装のデザインも他の恋人と共通バージョンだ。

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そうなると形も味も、いまひとつな長登屋系恋人のいつものパターンになる。

 

飛騨の恋人

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これも長登屋の定番スタイルの恋人だ。

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販売者は長登屋だが、所在地は下呂市。だが下呂の恋人ではない。

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いつもならI❤︎HIDAになるところ、ハートの部分にはなんかいる。

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これ、さるぼぼだと思われる。さるぼぼとは飛騨地方に伝わる人形で、もっともスタンダードなものだと、顔に目鼻口がないので

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このような姿をしている。このイラストではキューピッドみたいになってるな。語源は「猿の赤ん坊」だからなのか、さるぼぼは子宝とか安産のお守りになっている。さらにピンクのさるぼぼは恋愛運がアップするとかいうことらしいので、そこからのキューピッドなのだろうか?

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で温泉に浸かるさるぼぼ。飛騨→温泉の連想が個人的にはすぐピンとこないのだが…。たしかに飛騨高山温泉ってあることはあるのだけれど。

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裏の問い合わせは長登屋系の恋人共通のものだ。

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さるぼぼみたいなキャラクターが描いてあるからなのか、ちゃんと個包装はオリジナル仕様。全国の恋人見慣れると、オリジナル仕様なだけでうまそうに見えてくる。

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ただそれは期待だけで、本家よりもいまひとつないつもの長登屋系恋人の味。

飛騨の恋人(再び)

飛騨の恋人は別バージョンもある。

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ラングドシャクッキーではなくて、チョコクランチだ。これまで紹介してきたものでは、宮崎の初恋というのがある。それは宮崎の恋人のアナザーバージョンというか代用品だったりする(恋人の代用品といえば↓)


The Who - Substitute

だがこれは飛騨の初恋にはならなくて、飛騨の恋人のままだ。区別を設けない、どっちも本気の二股モードなのか?

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問い合わせ先も共通。

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販売者は当然長登屋だ。

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紙の包装紙にプリントしてるパターンなので、紙をはがすと箱は真っ白だった。

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なかはちょっとお上品なデザイン?というかこれは宮崎の初恋とまったく同じ…?

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開けてみるとやはり宮崎の初恋と同じだ。このホワイトチョコをかけた処理も同じ。

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くるくる回してみたけど全然変わらない。味は甘さ控え目でそう悪くないと思わせるのは、チョコクランチには本家がおらず、比較対象がないことが関係しているはず。

飛騨の恋人(さらに再び)

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…すみません…まだいるのでもう少し付き合って…。これは3人目の恋人だ。そうなると3股なわけで、実際はなにかと大変だよね。これもラングドシャではない。チョコスティッククッキーとある。

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これも長登屋が販売しているが、それぞれの恋人で長登屋の後のアルファベット3文字が微妙に異なっている。また、商品センターとある電話番号は、長登屋系恋人共通の番号になっていない。調べたら長登屋札幌工場の番号だった。これはわざわざ北海道で作ってるのか…?

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開けるとでっかいプチプチで覆われていた。

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…風味とソフトな歯ざわりを大切にしております。

そのため割れやすくなっておりますが…

そんなに割れやすいんだ…。かなり気を遣っている感はある。

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っていうか割れてるな。この恋人は繊細すぎるな…蒲柳の質ってやつだろうか?それともメンタルが弱いとかそういう系だろうか?

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割れてないのを手に取る。

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そもそもこの形だから割れやすいのかもしれない。

飛騨の恋人(駄目押し)

さらに4股だったことが判明。

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今度は生クリームキャラメル。さるぼぼも合掌造りの家もデザインのモチーフは変わらない。以前取り上げたものでは、日光の恋人で同じこの6角形のフォーマットが採用されていた。

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電話番号はいつものフリーダイヤルじゃない。長登屋の番号のようだが、生キャラメルだと生ものだから苦情の電話が多くてフリーダイヤルにしないとかそういうことだろうか?日光の恋人はフリーダイヤルだったけれども。

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日光の恋人と中身は同じ。

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長登屋系でも生キャラメルだと普通にいける。ラングドシャクッキーより全然いいと思う。

全国の恋人たち(15) 関西にまだまだいた恋人たち

京都舞妓さんの恋人

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京都の恋人というのは別に存在しているのだが、舞妓に特化した恋人がほかにもいた。他の恋人は大体青を基調にしているが、これは薄いピンクでちょっと上品さを押し出している。

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京都の恋人のキャッチコピーは「えろう好きどすえ♥︎」というI LOVE YOUの各地方言のパターンだったが、ここでは「またおこしやす♥︎」になっている。観光のために訪れた京都で舞妓さんと親しくなり、恋人のような感情を抱いたとしても、そこは舞妓さん、京都を離れ男についていくことはできず、あくまでも軽く「またおこしやす♥︎」と返して別れる情景が目に浮かぶ。

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梅のあしらいも(ほかの土地の恋人と比べれば)シックな雰囲気。

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正面の姿とバックからの姿、割ときっちり書き込まれた舞妓さん。

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販売者は関西だけにやはり定番の長登屋。ストロベリーパウダー0.45%とあっていちご味。福岡の恋人と同じだ。

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なかを見ると恋人系共通のデザイン。外の雰囲気が違っているので、なかもなにかほしかったのだが…。とはいえ、わたしのように各地の恋人を比較している人はいないので、普通は個包装がワンパターンなのかどうかは気にならないのだった。

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なかはほんのりピンク色。もっとストロベリー味あってもいいかも。物足りないな。ストロベリーパウダーが足りないのだろうか?

和歌山の恋人

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これもすでに和歌山には白浜の恋人がいるのだが、別にいた恋人。

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こうした地にイラストあしらってるのはあまりないパターンだと思う。単色ではなく、ちゃんと実と葉で色を変えている。

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四隅のみかんのあしらいも面白いが、やはりここで気になるのはわかぱん。和歌山のパンダ推しは本当にすごいな…。和歌山には白浜の恋人とは別に、南紀白浜パンダの恋人というのもいる。いる上でこれが存在することに驚きを隠せない。

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こっちのわかぱんは船に乗ってる。このわかぱん、

https://www.wakayama-kanko.or.jp/renmei/wakapan/index.html

申請すれば無料で使用することができるらしい。

https://www.wakayama-kanko.or.jp/renmei/wakapan/pdf/various_wakapan.pdf

https://www.wakayama-kanko.or.jp/renmei/wakapan/pdf/various_wakapan.pdf

こんなのが用意されていた。ちゃんと温泉に入ってるのも船に乗ってるのもここから持ってきてる。有り物ってことね。

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販売者はカタカナの長登屋だった。ただ住所は大阪。和歌山にはないのか。白浜の恋人や南紀白浜パンダの恋人は紀伊観光物産というところが販売者だったので、和歌山の恋人が別にいるのはそこに理由があるのかもしれない。

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裏は長登屋系恋人共通のもの。フリーダイヤルも同じ番号だ。

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中は長登屋系恋人の定番デザイン。やっつけ仕事感があり、いつも悲しくなる。

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みかんラングドシャということで、みかん味になっている。チョコはホワイトではなく、少し黄色い、カスタードチョコのような色だ。すっぱい感じではないし、しつこい味でもなく、イチゴやプリンなど、恋人系のスペシャルフレーバーの中では好感が持てる。ただ評価のハードルを下げているのと、同じ味にかなり飽きているからかもしれないが…。

大阪バナナの恋人

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面白い恋人に対抗して大阪の恋人をはじめとする全国の恋人を次々生み出したのが長登屋なのだが、その長登屋が作り出した全国の恋人フォーマットを踏まえてさらにひねった恋人がこれだ。もはやこれと本家・白い恋人を並べても似てる感は薄くなっているのではないだろうか。パロディのパロディのさらにパロディ。大阪のしたたか精神には頭が下がる思いだ。

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ラングドシャクッキーではなく、バナナまんじゅうだ。

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大阪の恋人など長登屋系の恋人は、キャッチコピーとして「めっちゃ好きやねん♥︎」の各地方言か「I ♥︎(地名)」と書かれているのだが、ここには「めっちゃバナナやん!」とある。この恋人が白い恋人面白い恋人、大阪の恋人のパロディに留まらず、東京ばな奈への関西からの回答であることを改めて思い知らされる。東京もんにバナナ菓子を独占されてなるものかという強い意志がみなぎっている(はず)。

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販売者はヘソプロダクションというところ。公式サイトを見てみると、

弊社は雑貨だけでなく、雑貨と菓子の融合企画会社=「雑・菓」企業として歩み始めます。

とか書いてあって、

www.heso-pro.com

www.heso-pro.com

とかを作っているようで、そういう方向でちゃんと筋が通っているところのようだ。

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包装紙にプリントしているので、包み紙をはがすと真っ白。

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開けると真空パックになっていた。

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まんじゅうだ。

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 まんじゅうというか、なんかスイートポテト風の食感。個人的にはこのフェイク感、わかさいもを思い出した(サツマイモを使用せずに豆と昆布でスイートポテトを再現した精進料理のようなお菓子だ)。

www.wakasaimo.com

このバナナの恋人は人工的なバナナフレーバーなのだが、それほど悪くない。まんじゅうであんこなのがいいのだろうか。 

大阪ピーチの恋人

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上記で取り上げたヘソプロダクションは、バナナの恋人だけではなくピーチの恋人というのも出している。姉妹だよね、これは。兄弟じゃない印象だ。

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「ぴーちぴち」なんだそうだ。でも実際の桃ってぴちぴちってわけでもないんだよな。なかはぐじゅぐじゅだし。たまたま英語でピーチだったばかりにそうなっているけども。

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道頓堀を大きな桃がどんぶらこどんぶらこと流れてきて…。というやつだ。

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裏面。販売者にヘソプロダクションの記載あり。

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包装紙をはがしたところ、白無地の箱だったのだが、写真を撮り忘れた。

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バナナの恋人同様、ラングドシャクッキーではなく、まんじゅうだ。形は大きい梅干しを思わせる。いや、(個人的にはあまりなじみがないが)甘食に近いか。

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なかは桃あん。桃ピューレを使用とパッケージに記載があった。味は和風な感じ。バナナの恋人の桃版なだけだが、バナナと比べると人工フレーバー感は少ないかも。

大阪のアモーレ

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ここまでくると、取り上げるべきなのか微妙なラインだが、大阪バナナの恋人、大阪ピーチの恋人と同じヘソプロダクションから出ている大阪のアモーレを紹介したい。

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アモーレなので、イタリア人の恋人のイメージだ。


[JT CM] 日本のひとときシリーズ 6篇まとめ 【公式】

いや、この人はイタリア人というかラテン人種な感じはしないのだが、あくまでこんなイメージで。イタリア人に憧れているだけで、バナナ、ピーチ、イチゴの3姉妹の末っ子であるかもしれないし。

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イタリア語の「アモーレ」に結びつくコテコテの関西弁。一見違和感はあるが、関西は日本のなかでも若干ラテン気質があるような気がするので、これはこれでいいのかもしれない。

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イチゴの種がハートになってたり。

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裏面。フリーダイヤルと販売者ヘソプロダクションの表記が、バナナやピーチと姉妹であることを証明している。

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これも包装紙でくるまれているパターンで、箱は白く、印刷はなし。

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ラングドシャクッキーでもなんでもなく、いちご蒸しケーキだ。蒸しケーキってスチームケーキって言うんだ…と新鮮に驚いてみたりした。

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3姉妹の末っ子なので、これもバナナやピーチのような人工フレーバー感あるのだが、甘さ控えめのイチゴクリームがちょっとだけなかに入っていて、いいアクセントになって美味しい。